光り降る、コの字の吹抜け cozyな家族の居場所
叶えたかったのは、いつも自然に触れていられる暮らし
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お子さんたちを自然豊かな場所で育てたいと、住まいを少し郊外に移して家づくりをされたS様。
大まかな要望を伝えた上で、好みのデザインや取り入れたいアイデアなどは、設計士と画像で共有しながら打ち合わせを重ねたそうです。
──エコモとの家づくりで印象に残ったことはありますか?
こうしたいと伝えたことを単純に詰め込むのではなく、私たちの理想とする住まいの本質を理解して、提案型のプランを作成してくれました。デザイン面でも、素材ごとに塊感のあるシンプルな空間にしたいという要望に、いろいろなアイデアで応えてくれるなど、信頼して家づくりをお任せすることができました。
また、どんな風に光が入るのか3Dパースで見せてくれたのでわかりやすかったですね。家が完成すると、本当にシミュレーション通りでした。
毎回、打ち合わせが楽しみでした。こんなこともできるんですね!とワクワクしていました。
水平垂直のラインでミニマルにデザインされた和モダンな雰囲気の外観。外壁の一部に貼った杉板からよい香りが漂う。玄関前に細格子の目隠しを設けて、スマートにプライバシーを守る工夫も。
──この家を建てるにあたり、実現したかったのはどんなことでしょうか
快適な暮らしのベースとなる気密・断熱性の確保、十分な収納スペース、自然光を取り込み、庭とのつながりが感じられる設計にしたいといった要望がありました。
中でも、とにかくすべて隠せる収納が欲しい、というのが一番の要望でした。
「いろいろな素材が混在するのではなく、素材ごとに塊感のあるデザインで見せたい」という要望を受け、LDKは白を基調とした空間の中にボリューム感のある木の塊、コンクリートのような質感を持つフレキシブルボードの塊などが点在する空間に。キッチンと隣り合う大きな木の箱は、パントリー収納とリビング収納を一体化したスペース。リビング側の収納の扉は天井までのフルハイトドアになっているため、壁面のように見えてすっきりした空間デザインを損なわないよう配慮されている。
──実際に住んでみて家の住み心地はどうですか?
こちらの要望をしっかり叶えていただいて本当に暮らしやすくなりました。
吹抜けのあるオープンな間取りでも、夏は14畳用のエアコン1台で、冬もちょっとした補助暖房を足すだけで快適に過ごせています。建ててから2年ほど経ちましたが、日々満足して住んでいます。
2階の階段を上がってすぐの場所にある畳スペースは、扉を開けておくと廊下と空間がつながり階段ホールの一部のように。扉を閉め切れば、来客時の宿泊にも使える多目的なスペース。
──お気に入りポイントはありますか?
吹抜け以外の天井をあえて少し低く設定したリビング・ダイニングは、落ち着いた居心地のよい空間になりました。天井面を美しく見せるためにダウンライトは最小限に抑えて、吹抜けの梁にスポットライトを設置しました。生活のシーンに合わせて明るさを調節できるので、暗いなと感じることもなく、室内の陰影を楽しんでいます。
光と陰、開放感と包み込まれるような居心地のよさが存在する家族の居場所。リビングの窓外に設けたデッキや玄関から続く土間が家の内と外をつなぐ中間領域のようなスペースになっている。
──ほかに気に入っているところはありますか?
在宅勤務も多いので、キッチンの隣に配置されているワークスペースは、コックピットのように整えられた程よい広さで、仕事に集中できる空間になりました。扉を閉めてしまうと、そこに部屋があると気づきにくい隠れ家のような場所です。
こんなところに!と驚かれることもありますが、2階はベッドルームが近く、オンオフの切り替えが難しそうなので、ここがベストでした。
S様ご夫妻とは、好きなデザインやアイデアの共有をして、家づくりのコンセプトをしっかり決めることができました。打ち合わせを重ねる中でも、ブレずにディテールまで統一感のあるお住まいにすることができました。