ベージュと白とブラウンをセンス良く。漆喰壁に「好き」が映える家

DIYの温もりを感じる海辺のヴィラをイメージ。計算し尽くされた絶妙なラフ感で素敵に

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T様夫妻が希望したのは、自然素材を使った海外住宅のような家。要望を妥協せず、手間を惜しまず、楽しみながら完成させたという新居について伺いました。

──ecomoに決めた理由を教えてください。

自然素材を使っていて、デザインが素敵な会社だなというのが第一印象でした。いろいろな施工例を見せていただくと、どの家もありきたりではなく、それぞれのオーナーの想いが現れているなと感じました。
自分たちのつくりたいものについてしっかり話しができて、プロの視点からの意見や想像を超えるような提案をしてくれる会社がいいと考えていたので、この会社とならできると思って依頼を決めました。
求めていた耐震等級や気密・断熱性能を備えていたことも決め手になりました。

──ecomoとの家づくりで印象に残ったことはありますか?

柱のない大空間やアールをつけた部分のこだわりの角度まで、私たちの「こうしたい」という思いを受け止め、知恵を絞って丁寧に叶えてくれたことにとても感謝しています。
プランや仕様は3DCGで確認しながら打ち合わせを進めていたので、ディテールもイメージしやすかったですね。

壁はすべて漆喰仕上げ。無垢材の床や天井梁も白く塗装している。色数を抑えて淡色ベージュと白で統一した室内は、スパニッシュやアフリカンなインテリア、さらには欧州で人気のWabi-Sabiスタイルのテイストも感じられる空間になった。

──この家を建てるにあたり、実現したかったのはどんなことでしょうか

地中海のビーチ沿いに立つヴィラをイメージしました。オーナーが自分たちで手を入れて作り上げたような、気取っていない感じが好きなんです。加えて、耐震等級3の基準をクリアすることと、高い気密・断熱性能を叶えることが条件でした。

キッチン背面の造作カップボードはベージュ色のモールテックス仕上げ。何色もサンプルを取り寄せて検討したそう。家電類はパントリー内に収納している。パントリーの入口は半アーチ形に。

玄関と階段室の間は完全には仕切らず、沖縄で外構などに伝統的に用いられている花ブロックを積んでクラフト感のある腰壁を設け、開放感を確保した。

──実際に住んでみて家の住み心地はどうですか?

性能を高めるために窓をできるだけ減らしたのですが、それでも期待以上に明るいLDKになったのはよかった点ですね。窓数を抑えることでコストダウンにもつながりました。
カーテンがなくてもプライバシーが保てるというメリットもあり、季節ごとに窓からの景色を楽しんでいます。

キッチンはオリジナルの造作キッチン。真鍮の水栓や取っ手、フラットなIHクッキングヒーターは施主支給品。細部までこだわりを反映させることができるのも、造作キッチンの魅力。

リビングに隣接する子ども部屋。将来的に必要になったら、2部屋に仕切ることもできるように下地を入れてある。

造作洗面台もキッチン背面の収納と同色のモールテックス仕上げ。壁に貼ったタイルは乾いた質感で表面がザラザラとしたものを選んだ。目地を入れずに貼ることで、ラフな手作り感を出している。

玄関の框は直線ではなく、有機的なアールを描くように造作。3DCGでプランを確認しながら、夫人が描いた線を再現している。玄関土間もモールテックス仕上げ。

設計士からひとこと

撮影スタジオのように美しく。どこを撮っても映えるデザインに インテリアの見どころがとにかくたくさんあるT様邸は、淡い色味やハンドメイドの雰囲気を大切に、細部の仕上げや収まりまでこだわり抜いて完成させたお住まいです。服飾デザイナーである夫人が、ご自身のブランド商品を撮影する背景として映える家にして欲しいというご要望もありましたので、漆喰の白壁の美しさはもちろん、外構などにも撮影ポイントを意識してデザインをご提案しました。T様ご夫妻の理想を一つひとつ形にしてゆく作業は、私たちスタッフにとっても新鮮な発見があり、とても楽しい家づくりでした。