こんにちは基本設計の柳澤です。
最近ツーリングに行ったのですが『雨予報で大丈夫だった?』なんて聞かれます。
そんな質問の回答で
『ツーリング先でずぶ濡れになる遊びをしているのでなんとも無い』
と言うと『?』となりますが写真を見せると納得してもらえます。
未整備の林道を中心に凸凹道を好んで走るので帰る頃にはびちょ濡れ、泥だらけです。
そんなバイク遊び好きの柳澤がご提案する表題のビルトインガレージ
バイク、車好きには憧れのスペースではないでしょうか。
そんなビルトンガレージを検討するに当たり知っておきたい事項をダラダラと書き綴っておきたいと思います。
①容積率
駐車・駐輪のスペースとしての用途であれば延べ床面積の1/5まで面積緩和(延べ面積に算入しなくてもいいよ!)がつかえます。
建ぺい率50% 容積率80%の地域などには非常に有効な緩和規定です。
緩和面積が足りなくて車が完全に入らなくても自転車の屋根付き昇降スペース・バイクの整備、DIYスペース使用できるのでご検討されても面白いかもしれません!
『容積率が厳しくて家を大きくできない』
↑なんて敷地におすすめです!
②寸法
今回はガレージとしてよくある条件、運転席、助手席どちらとも降りたい!、奥行きに関しては中でトランク、ハッチバックドアで検討した場合の寸法、車は国産大型車が入るようにする!で検討。
上記の条件でよく使う建物の寸法は3.64m*6.34m(柱心)になります、なんで中途半端な寸法かは在来工法につき尺貫法の寸法を利用しているからなんですが、近しい寸法であれば数字を丸めても良いかともいます。先述寸法は柱中心の寸法につき内法寸法は約3.5m*6.2m(シャッターに取り付け位置注意!)です
国産の車も大型化しているのでW=2m L=5mとして検討。
幅はドア開けて昇降出来る幅としては約0.7mほどはほしいので両側*2とすると+1.4m、2m+1.4m=3.4m
奥行きは大型車5mとしてハッチの開閉寸法で0.95mとなり5m+9.5m=5.95m
似て検討するため3.64m*6.34m、面積は約23㎡(約7坪)になります。
こう改めて数字を見てみると面積使いますね…そこで予算面もあり最低限の寸法も検討しますが、片側昇降にしても建物の寸法が−0.7mとは行かずクリアランスも考慮しなくてはならないので3.185mとなり、20.28㎡(約6.2坪)でも可能ですが使い勝手が悪いのであまりおすすめはしません。
また『ツールックスを置きたい』『ガレージの中で整備したい』など面積が増える要素いっぱいありますがネックになるのはやはりお金ですよね。
ecomoの建物単価で検討すると65万*7坪で455万はかかると思ったほうがいいでしょう。そうするとなかなか大きくできないのが現状です。
③高低差
意外と設計に影響がある項目です、ガレージ=直接家に入りたいとなりがちですが段差を処理するところのスペースが必要になります。
■玄関との段差
実際は設計士が提案するかと思いますが『ステップこんなところにあるの?』なんて聞かれるので書いて置きます。
④雨仕舞
上の絵でガレージのFLはGLとの段差で5cmとありますが実際は入れる際に『ガッタン』となるので入り口にはスロープを付けます。が…このままでは風が強い雨の時とき水が吹き込んでくるので対策が必要になります。
上にて坪単価の話も出てますが実際には坪単価は通常の部屋よりかは安いものの
このような対策を練らなければならんので結果同じような坪単価になる傾向があります。
さて今回はココまで。
法律上は駐車場、駐輪場としての緩和ですが車が入っていないときは色々のスペースとして利用できるのもビルトインガレージの魅力です。
私の祖母の家が古い古民家で玄関が8帖ほどの土間があります。
その土間で餅つきしたり、野菜洗ったり、漬物漬けたり等作業スペースもするそんな多目的な場所でありました。
玄関として顔があり、作業ができるとなると自然と人が集まる、こちらにはない空間で好きな場所です。
そんな空間のご依頼がこないかななんて思ってはりますが藤沢、横浜エリアではなかなかできないですよね。
そこでガレージのご依頼を頂くと土間代わりに使えるよな…なんて思ってよく設計しております。
ガレージでもいいですがそんな『多目的空間』ご興味がある方ご依頼お待ちしております!
あっゴリゴリのビルトインガレージも好きです。こちらもお待ちしております。