ちょっと遅めですが、先日まで夏休みをいただいてました。
久々の長期休暇でちゃんとした休みの取り方を思い出した設計の上田です。
リフレッシュ!
代わりにストレス耐性値もかなり下がっており
戻ってきてからの業務量にちょっとやられてます・・・
さて、これを読んでくださっている新築をお考えの方は
なんで家ってこんなに高いのよ!?
というストレスに苛まれていると思うのですが、
建物の金額の成り立ち方を理解しておけると自分の理想を叶えるのに
少しでも役に立つかもしれません。
今回はそんな建物金額の成り立ち方の理解と、
それに伴うコストダウンの方法・考え方について何点かご紹介できればと思います!
①まず1つ目は皆さんとても気にされる間取り・外観についてです。
凸凹が少ない綺麗な形の建物の方が金額が抑えられるなんて
聞いたことがあるのではないでしょうか?
お見積もりで厳密な積算はせずに、坪単価を地で行く会社さんだと関係ないのですが
上の資料にあるように凸凹が多いお家はどうしても外壁の量が多くなりがちです。
シンプルだけど凸凹なイメージの外観↓
かっこいい外観ですよね!
凄くシンプルなジオメトリーで構成された外観が特徴のお家なのですが
フレームで跳ね出した屋根やバルコニーにガレージと
床面積に対してかなりの量の外壁材が必要になるデザインです。
ザ・シンプルのイメージ↓
飾らない潔さが美しい・・・
ちなみに外壁量絡みですと、同じ四角でも正方形か長方形かでも差が出ます。
正方形ってとっても効率の良い形なんですよ。
もちろん間取り要件に応じての変形が発生することはあると思います。
ただ出来る限りでも上の2点を意識するだけでも金額は結構変わってきます。
好きな外観のイメージもあると思いますが一つ参考にしてみてください。
②続きましては建物の階数です。
一般的に同じ面積の建物なのであれば単価の高くなる屋根・基礎が少ない
3階建ての建物の方が原価は下げられる傾向があります。
ただ実際のところは3階建てとなると防火の仕様や構造上の強度等
求められる内容が変わってしまうので結構金額高くなります。
流行りの平屋も敷地が大きい際に手を掛けなくてはならない外構工事範囲が減って
建築予算総額で考えた時にメリットが出ることがあります。
しかし上記表にあるように単価の高い工事範囲が広いので
バランスが大事だったりしますね。
③3つ目は各階ごとのサイズのバランスです。
こちらも凄く多いのですが、年を取って足腰が悪くなった時の為に
1階で全てが完結している間取りが良い!というご要望を伺います。
そうなると上の②からの流れもあるのですが、同じ延床の2階建てでも
屋根や基礎の工事面積に差が発生します。
サイズでいうと5坪分のサイズ増になっていますが、
【25%増】と捉えていただくとどれだけ費用にインパクトがあるのかが
否応なしに伝わるかと思います。
なのでこのような大屋根の建物をデザインする時は
その割合や高さ関係の取り合いがとても大事になったりします。
個人的にはとても好きなデザインなんですけどね・・・
本当に難しいです、大屋根のデザイン。
④最後に屋根の形も外観とコストにとても影響があるポイントになります。
屋根の素材にもよりますが上記の比較表が一般的な内容になります。
屋根材の中では廉価なスレート系の物を選ばれますと雨を流すために
必要な勾配が少し大きめなので、外壁量が増える傾向にあります。
屋根の素材で金額も抑えながら外壁量も増やさないようにといった場合に
良く採用される屋根型が寄棟屋根と呼ばれる一番下の物ですね。
金額は上がりますが、屋根材をガルバリウムに出来るともっと緩勾配の
屋根形状も選べますので片流れの屋根等もコスパが良くなったりします。
他にも様々な要素があったりしますが
外回りのでコストダウンのアイデアの一部でした!
良かったら上記内容を見ていただいたうえで
ecomoの施工事例眺めてみてはいかがでしょうか?
施工事例ぺ~じ
お客様と様々なことを一緒に考えながら理由やひらめき、要望等色々な要素が
複雑に絡み合って出来上がった素敵なお家たちです。
色々反響があればまた内装編や設備編なんかも書いてみようかな?
知っていることが増えて少しでも納得して満足できるお家づくりが
出来る情報を配信出来ればなと思います!
でわでわ♪