温故知新

こんにちは。設計の菅原です。

先日、『MOKICHI KAMAKURA』に行ってきました。

 

旧鎌倉水道加圧ポンプ所を、日本酒蔵元『熊澤酒造』さんが改装したレストラン。

クラシカルな雰囲気だけど、どことなくモダンで洗練された建物です。

 

外壁は旧帝国ホテルでも使用されたスクラッチタイル。

 

内装は白基調で、古材やアンティークの照明・家具が散りばめられています。

※撮った写真は人物が入っていた為、HPからお借りしてます

 

 

この建物には、材木座にあった『橋爪邸』という昭和初期の

とても素敵な洋館の古材が使われているそうです。

 

『橋爪邸』の解体が決まった際、

何とか移築できないかと部材に番号をつけ丁寧に解体し保存していたそうです。

 

移築再生は叶いませんでしたが、その部材は今も形を変えて趣を添えています。

ガラス戸は間仕切りやテラス、キッチンからの出入り口として使い、

洋館についていたパーゴラの手すりは店内の段差の手すりに使用し、

ドリンクカウンターやレジカウンターには床材を利用しているそうです。

古くても質の良い物を残しつつ新しくするというところに惹かれます。

 

敷地内にハーブガーデンなどもあり、収穫したハーブをすぐ提供してくれます。

日本酒蔵元ならではの発酵食材を使った料理もすごく美味しかったです。

 

もうすぐ紫陽花の季節。雨が似合う鎌倉。

遊びに来た際にはぜひ立ち寄ってみてください。