ecomoブログご覧の皆様こんにちは
設計担当の藤原です
リビング階段のある間取り
ここ数年で定着している感がありますが
ひと昔(ふた昔?)前の家では
階段や廊下が居間と分断されている間取りが多く
帰宅してすぐに自室へ向かう子供達の行動が全くつかめず
制御不能・監督不行き届きな状態となっていました
これが80年代大きな問題となり
非行や引きこもりにつながったと言われています
住む家の間取りが
社会問題につながっている
そんな単純な話だけではないけれども
一角を担っていることは間違いないでしょう
ちなみに
子供の個室として6帖以上を与えると
引きこもりになる確率がグッと高くなると言う研究結果もあります
食う・寝る・遊ぶ
事が十分に出来る広さであることに起因している様です
なるほど、良かれと思ってしている事が
思いもよらない結果を招く事になるという事でしょうか?
子供部屋の大きさはあえて何でも出来ない大きさにとどめ
共有のスペースをその分広くする
街中で見かけるホームレス対策の
ちょっと座りにくいベンチなどに考え方は似ています
さて本題のリビング階段
先に述べた懸念があり
設計前段階から
1階にリビングを計画して子供の帰りを察知したい!
『ただいまー』を言って自室へ行ってほしいという
要望がとても多いんです
でもちょっと待ってください!!
設計の答えはいつも一つではありません
ここで皆様と是非共有したいお話があります
初期のお打合せにて間取りの提案をした時の会話です
お客様は20代の若いご夫婦でした
私『リビングに階段を設置したのでお子様が直接部屋には行けないようになっています』
奥様『私が育った家もそういう造りでした』
私『そうですか(ニコニコ)』
奥様『それがとっても嫌だったんです』
私『えっ!!!』
奥様『思春期の頃は友達も呼べなかったので自分の子供に同じ思いをさせたくないです』
私『そうですか(ナルホド…)』
いかがです?
親の心子知らずなのか
子の心親知れずなのか分かりませんね
私は頑なにリビング階段に縛られなくてもいいのでは?
と思っています
2階リビングにすることで得られるものが多かったら
(眺望、採光、通風etc…)
迷わず私は2階リビングを提案いたします!
玄関から直行できる個室だとしても
日常でしっかりとコミュニケーションをとる事を忘れずにいれば
そして家族と一緒に楽しく過ごす事ができればきっと
様々な問題は解決できるのではないかと日々思っています
思春期の娘を持つ親として
また一住宅設計者として
これからも精進してまいります!
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では
皆様ごきげんよう