木の温もりと心地よさ
家族が心底落ち着く家を建てる
横浜市に「自然素材の二世帯住宅」を建てたTさん、Nさんに、その住み心地をうかがいました。
──2世帯住宅で、自然素材に住もうと思ったきっかけは?
奥さま:私がecomo(エコモ)さんともお仕事を通じてつながりがあったことがまずひとつ。住宅関係の仕事なので、色々なお宅を拝見する機会が多かったのですが、その中でもecomoさんの住宅がピカイチで素敵。私のお気に入りでした。
元から母も、木や木目、 自然のものが好きなので、家を建て替えるときに、それならば二世帯住宅にして、ecomoさんでどう?と母に提案しました。
同時にバリアフリーにしたい、 ということも念頭にあったので、二世帯住宅を選びました。 母は 木の温かさ、柔らかさが好きで。母の兄も建築関係の仕事をしていましたが、そちらも木を扱っていて、木が身近にあったことも大きいですね。
──実際に住んでみて良かった点・良くなかった点を教えてください。
住んでみて3ヶ月。無垢の床 が、想像以上に心地よいです。蓄熱暖房機を入れているんですが、本当に冬も温かく、排ガス等も無いので赤ちゃんにも優しくて。オール電化にしているので、 そういった部分でもエコです。
電気代が抑えられることも魅力ですね。逆に良くなかった、というべきかは微妙なところですが、防火地域だったために、窓ガラ スに網目が入ったものにしないといけなかったこと、階段室に防火扉を設置しなければいけなかったことは、残念でした。法律なので仕方の無いことですが、イ メージとは違うものが入ってしまいましたね。
──日当たりはどうですか?
日当たりは全く無視しています。密集型の住宅地ですので、建てる前からそこは諦めていました。 最も日が当たらない部屋があるのですが、主人の書斎になっています。趣味に没頭出来る部屋として、逆にそれを活かしましたね(笑)
──設計士との打ち合わせ
奥さま:ちょうど私の出産と重なったため、病院の待合室で打ち合わせしたり、入院中にスケッチを描いて設計の植田さんに送ったりしました。 最初にイメージを沢山伝えてくれ、という風に言われていたので、雑誌の切り抜きなどをたくさん用意しました。 そういったものが実って、この家になっています。
植田:お仕事柄、奥さまは家の作り等に詳しいので、非常にスムーズでした。お母さまも空間や立体把握が的確でしたので、やり取りがはかどり大変有り難かったです。──お気に入りの台所
奥さま:水廻り設備は、わたしの務めている会社の商品を使っています。新しいキッチンになってから、夫が料理をしてくれるようになりました。対面なので、良い距離感で話しながら調理してくれます。料理をしながら、リビング・ダイニングを見た景色が、家の中で一番好きです。 キッチン周りはかなりこだわりました。収納等も大満足です。
──これから家を建てたい、と考えている方へアドバイスをお願いします。
特別な事は特にしませんでしたが、「木は絶対」という事を曲げずに、こだわったことですね。それから、建て替える前のお家の材を使うこともおすすめします。欄間を壁に入れたり、床柱を玄関框にしたり、名残を残したこと。家族の歴史が 家にも残っていく、というのはとっても素敵な事だと思います。