不動産屋さんとの出会いと
以前から信頼していた工務店さんに恵まれたからこそ。
横浜市に「自然素材の家」を建てたSさんに、その住み心地をうかがいました。
──自然素材の家に住もうと思ったきっかけは?
妹が自然素材に興味があったことが、新築を建てることに踏み切った一番のきっかけ。
自然素材のリフォームを妹がして、実際に家に行ったりして。それまで自然素材はほとんど知りませんでした。
昔、長野に旅行に行ったときに、たまたま伺った家が自然素材住宅だった、というのが、今考えると最初のきっかけでしょうか。床も壁も木の、立派な住宅でした。その時に、こんな家ってあるんだなぁ、と初めて住めたら良いなと思いました。ペンション等ならあるんでしょうけど、住宅で自然素材の家というのは、本当に驚きました。
その頃は家を建てることを考えて居なかったのですが、妹のリフォームと長野のことを思い出して。でもやっぱり、こういう家だと高いんだろうな、と考えちゃって尻込みしていたんです。
この土地は主人の実家なんですが、数年前に義父がなくなり、どうしようかと考えていました。その頃住んでいた家を、こまごまリフォームしていたんですが、色々なことを考えた結果、ここに新居を建てよう、ということになりました。
そこでリフォームの頃からお付き合いのあるecomo(エコモ)さんでお願いしたいと思い ました。ecomoさんから送られてくる冊子に、セミオーダーのecomodule(エコモジュール)が載っていて、そこからある程度、自分たちで出せる額を確定させて、その額で出来るかを逆にecomoさんに聞く形でお話しました。
気になった価格も、ecomoさんがこちらの要望に合わせて下さった形です。 その時、不動産屋さんにも非常にお世話になって。前の家を売り出すときも、こちらを気遣った対応をしてくれて。ecomoさんにも不動産屋さんにも恵まれたからこそ、この家が建っているわけです。
──実際に住んでみて良かった点・良くなかった点を教えてください。
主人はすべての部屋を温か く、なんて最初に要望を出しまして、さすがに無理じゃないのって思っていましたが、それも全て出来ました。一階の暖房と二階の暖房だけで、冬を乗り切れま した。トイレも温かいんです。以前住んでいた家は灯油を結構使っていましたが、それが全くない。今年の冬はすごく寒かったのに、灯油は使わずエアコンだけ で乗り切れました。家の中は寒さ知らずで、外に出ると、あぁこんなに寒かったんだ、って実感しますよ。そういったことが、良かったことですね。
逆に悪かった点、といっても家が悪いってことは全く無いのですが、私は背が高いので、以前住んでいたところがいろいろと低かったんですね。20年以上、そういう生活をしていたもので、そっちに慣れてしまっていたので、まだ現在の生活で、キッチンや棚等の高さに慣れていない点です。
今の家が普通の高さなんですが、高くなった、と感じてしまって。キッチンにしても何にしても、生活の高さが少し変わってしまったこと、が強いて言えば困ってることでしょうか。でも、あと半年くらいすれば慣れるのかな。
──お気に入りの場所は?
ご主人:和室です。たった三畳なんですが、お願いしたことを全部取り入れた形に して頂きました。壁の色はべんがら紅という色で。以前岡部に旅行した時に見た、ある茶室と同じ色なんです。この色は普通の家では使わないと思っていたのですが、中堀社長のお宅へ見学に行ったら、和室の壁色がべんがら紅だったんですよ。もう驚いてしまってね。そのままこの色で!ってお願いしました(笑)。想像以上に和室に合うんですねぇ。和室、というより茶室のイメージですね。
奥さま:階段気に入ってます。ちょっと変わっているんです。踊り場が、広いんですよ。そこに色々なものを置いて、ちょっとしたギャラリー風にしています。季節毎に趣をかえて、楽しんでいます。それから脱衣所。棚を作ってもらいましたが、これがすごく便利です。
──これから家を建てたい、と考えている方へアドバイスをお願いします。
奥さま:ここに色々な友人が来ましたが、建築屋さんの奥さんがいたんですが、この家はすごく効率が良く、使い勝手を考えられて作られてる、って誉めてくれました。
ご主人:やっぱり設計者は女性が良い、ってことですかね。生活のことを本当にしっかりと考えて下さるから。住んでみると、見事だなぁって感じますよ。こまかく配慮が行きとどいた設計だと思います。